天彩峰里は舞空瞳と瓜二つ。
宝塚の顔はほぼ化粧なので似てるとは「表情+骨格」だ。
表情がそっくりで、舞台でみると混乱する。
表情が同じなので押し出される性格、キャラやファンの傾向も重なっている。
ヘアアイロン記事で宙組ファンに批判され、月組に移動予定だった時も星組にすべきだとは思っていた。
舞空瞳がいると紛らわしいが退団なら、顔が被るのはむしろ都合がいい。
しかし転落死事件が起こり、そんなこといってられない状態となった。(そもそも天彩峰里を舞空瞳と入れ替えていれば事件も無く、110周年もちゃんと行えたのだが)
同期や予科本科の絆を信じたい身としては99期~101期、それも配属組なら受け入れてくれるという夢は見たい。とはいえ商業である。
『阿修羅城の瞳』『エスペラント!』はコロナ禍以降最高倍率の大劇場公演となる。しかし礼真琴の退団後は集客が厳しくなるだろう星組が、更に悪化させる人物を入れるとは思えなかった。
『Razzle Dazzle』解説文ではトップ娘役の春乃さくらよりも深く書かれ、芹香斗亜だけでなくキキじゅりの退団公演を匂わせていた。
ところが発表された退団者に天彩峰里は無い。
ただこれは宙組に居続けるのは厳しい一方で、宙組で退団セレモニーをやるのも厳しい現れに感じた。
不謹慎で悪趣味なことに変わりはないが『記憶にございません!』で「ヘアアイロン事件を笑い飛ばす」のも、天彩峰里が戻ってくる土台作りにはなっている。やっぱり星組に戻るしかないように思う。
問題はトップスターとなる男役とそのファン。
礼真琴がトップスターなら配属時から見てきた下級生だし、文春砲のきっかけとなった負い目もあるので文句無かった。
天彩峰里が出るなら観ないという層がいても、集客に不安はない。
しかし他のトップスター候補に、集客が悪くなってでも天彩峰里を背負う男役は思い付かない。そんな義理も無いだろう。
表面上受け入れていても内情は違うと、度重なるパワハラリークで散々実感させられている。
天彩峰里を救えるのは礼真琴だけだ。
それなのに礼真琴は退団、ほとぼりがさめるまで天彩峰里は宙組か星組が請け負うのだろう。
なんとも煮え切らない結末となりそうである。