宝塚はこの5年間、悪夢の世界となっていた。
コロナ禍では公演をすればメディアで叩かれ、中止が当たり前の不安定な状態が続いた。
やっと終わると思いきや、地獄の底には更に深い地獄。
週刊誌で宝塚関係のパワハラリークが連発し、宙組生の転落死からは日本中から批判を浴びた。
観たことも無い層からは「頭のおかしい集団」とファン含め叩き放題。
長年の宝塚ファンからも「100周年までは良かったけどだんだんおかしくなっていった」と切り離された。
そんな時に斎藤元彦氏が兵庫県知事選で返り咲き。再選の理由を探る記事やニュースが連日流れているが、宝塚歌劇団の存在に焦点を当てているものは見ない。しかし兵庫県民がメディアに嫌悪感を抱くきっかけにはなっていたはずだ。
告発者が自殺とされることが「パワハラは真実」の根拠にされた流れは重なる。
遺族の言動に不信な点も多いが、全く精査されず一方的に悪者にされた宙組生。まともに大劇場公演を行えないまま退団を発表した、芹香斗亜は兵庫県神戸市出身である。
星組公演『記憶にございません!』-トップ・シークレット-の低支持率総理大臣は、全会一致で不信任決議案を可決された斎藤知事と重なる。
しかも額に怪我をして死にかけても「良くなったなら加害者に感謝すべき」とタカラジェンヌのあるべき姿を示している。加害者肯定演目だ。
また雪組公演『ベルサイユのばら』-フェルゼン編-にて数十年ぶりに出したジャンヌは、火傷写真をマスコミに流した行為の宝塚化である。
宝塚GRAPHで「火傷を負った件を想起させるものであり、かつかかる事実を茶化している」と謝罪したばかりなのに、喪中公演である一周忌前に故人や遺族への揶揄する描写は不謹慎すぎる。
唯一の110周年イベントとなった宝塚クリエイティブアーツによる「TO THE NEXT TAKARAZUKA DREAM MARCHÉ」も、喪中~命日に被る日程にされた。
102期の舞空瞳と天飛華音は故人と予科本科かつ遺族の同期。なのに転落死直後に他組が公演を中断中止する中で一切中止させず、事件を揶揄する発言もみられる。
そして「厄介者を省いた」同期アピールは白々しいほど熱心にしていた。
いじめ犯あるある「ハブった後のグループで仲良しアピール」だ。
このように遺族や故人、そして煽った週刊誌を中心としたメディアに嫌みを連発。
宝塚寄りにいえば怒りを露にはしていた。兵庫県民にとって宝塚は馴染み深く、経済効果も絶大だ。全国区の報道やSNSばかり注目されるが、有権者は兵庫県民しかいない。
斎藤知事が返り咲いたことで「定義が曖昧なパワハラ」を糾弾する違和感も強まってきた。この流れこそが、支持者の望みではないか?
芹香斗亜だって退団後の予定は色々入るだろう。中止となった天彩峰里の組替えも、やっぱり行われるかもしれない。
月組『GUYS AND DOLLS』で前回は礼真琴、新人公演は真彩希帆、外部は望海風斗という今最も歌唱力を求められるアデレイド役が必要と分かった。同期の風間柚乃が相手役となり、予科本科の天紫珠李と歌うシーンもある。月組らしさを発揮しつつ、役のわりに扱いが悪くても文句が出ない。最適な人選だった。
斎藤元彦兵庫県知事は新たに公職選挙法違反疑惑が浮上し、諸刃の剣ではあるものの。宝塚票に感謝し、目をかけてもらいたい。