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中卒廃止大賛成!

「2つ年下の先輩、2つ年上の後輩の関係はいじめの要因になりかねない」

高卒程度の知識は必要でもあるので宝塚音楽学校の入学資格を、高卒年度とその翌年の2年間にすべきという意見が阪急阪神ホールディングスの定時株主総会で出されニュースとなっている。

 

タカラジェンヌがリークのために週刊誌に接触する事例が多発し、 あまりにも社会性が欠けている実情が浮き彫りになった。単純な知識のための勉学というより、一般常識が世間とズレ過ぎないよう高校生活は体験しておくべきだろう。

 

日本女性にとって、女子高生という時間は特別だ。いくら夢を叶えたといっても、 女子高生にならなかった少女たちへ向かう視線は同情なのかもしれない。

 

中卒が高卒にいじめやパワハラを行っていても、咎められる大人はそういない。むしろ異様な光景に「この子は大物」と歪んだ評価が生まれてしまう。

ただの「弱い者イジメ」が、「若いのにすごい」にされてしまうのだ。

 

宝塚の「いじめ黙認文化」の根底に、中卒入団者の存在はある。

高卒からに変えるハードルは高いが、1年ずらすだけならすぐ出来そうだ。中卒を廃止し、高校生活を1年以上経験するようにすれば精神的な安定に繋がる。

大学生活の経験があれば、世界も人脈も広がって活かせる場面は多いだろう。また高校と比べ復学しやすい場合が多いので、人生で考えるとリスクを軽減できる。

 

中卒は高卒に容赦なく、パワハラがエスカレートする危険性は高い。一方で高校生活を1年送った先輩と大学生活を1年送った後輩では、もっと落ち着いて安定した関係性が築けそうに思う。

 

いじめパワハラ間題以外にも、受験生の減少対策の効果が見込める。現状4回のチャンスの内半分は、一般的な高校大学受験と両立する形となる。そのため高1高2しか受けない場合もあるが、1年ずれれば3回受けられるのだ。  

 

また19オというのは、芸事や芸能においてひとつ締め出される年でもある。これまではバレエなど諦めて宝塚に入ったといっても、自主的に見切りをつけたようだった。または宝塚に落ちて他の夢に切り替えたなど、あくまでも第一志望は宝塚というスタンスで語る元受験生が多い。

しかし19才なら、他で落ちた生徒も拾える。一度諦めかけた夢へのリベンジ、チャンスが減った世代の再起をかける場所にもなれるのだ。

 

第2、第3志望で入った生徒なら変に盲信することも無さそうなので、理不尽な行為や過重労働などの負担も減らさざるおえなくなる。

改革の後押しになるはずだ。

音彩唯の抜擢に白人至上主義と期格差の不安

安倍元首相暗殺事件をコントにした星組公演「記憶にございません!」には、トランプ大統領の銃撃をネタにする形となった台詞もある。

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そして大統領に就任し日々世界を騒がせるようになると一転、媚びるように『An American in Paris(パリのアメリカ人)』で、アメリカ人を父に持つ日米ハーフの音彩唯がヒロインと発表された。

 

ミュージック・サロンの決まっている夢白あやが『ボー・ブランメル~美しすぎた男~』『Prayer~祈り~』で退団し、次期トップ娘役だろうという予想がほぼ固まっている。

 

ディズニーでは黒人系のアリエルや白雪姫が非難の的となりコケたが、白人系のヒロインが日本物をやるのは当たったりするのだろうか?

しかしそれは多様性ではなく、白人至上主義だ。アジア人差別といってもいい。

 

確かに日本において他人種の血が入っているのは、周囲から一歩距離を取られる面はある。  

 

しかし世界的にみれば、白人は特権階級。白人系の被害は大きく取り上げられ、貧しい白人や路上生活者は同情される。

一方で有色人種は被害にあうのが普通のことであり、貧しくなれば生き続けるのも困難。加害されるリスクが高すぎて、路上生活のハードルさえ白人系とは大違いと開く。

 

特に近年、白人系によるアジア人への差別や加害が騒がれている。昔からあったことは問違いないが。黒人への加害が厳しくなったことで、アジア人に対する差別が軽視から加害へ悪化しているのだろう。国際社会で働くほどでなくとも、留学経験者や自由に旅行出来る層ぐらいからも酷い話が増えていた。

 

白人系というのはそれだけで、圧倒的な力を持っている強者である。黒人系ならポリコレで通せるが、白人系が純日本人役をやるのは文化の盗用。

弱者が強者から文化を守ることは、被害からの防衛として認められるべきだ。

 

ただ

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の件があったので、重用されるのは分かってもいた。それでもわざわざ日本物の雪組、しかも礼真琴退団後は朝美絢が頼りだろうに。若干不穏になってきた。

 

また105期を95期にしようと、偏った売り出しも弊害がある。

コロナ禍で中止期間があったにも関わらず計15人の新人公演主演者で95期越え、トップ娘役の3人も並ぶとしたら。

 

劇場内でも「5の倍数がスターの期」という認識が広まりつつあり、星組公演『阿修羅城の瞳』『エスペラント!』で初舞台の111期について「1人トップが出れば良い方」という声さえ聞こえる。

ファンも前後の期が割を食う前提で見ているのだ。

 

宝塚ファンは元来、勝ち馬に乗りだかる傾向にある。ブランド志向で、ジンクス好きでもあるからだ。そのせいか宝塚には無数の「スターになりそう」な細かい抜擢が存在する。

 

とはいえ103期の転落死事件により、日本中からあれほど叩かれたのだ。今でも宝塚歌劇団を応援しているのは、判官贔屓的なファンだと思うものの。

始まる前から「スターになりにくい期」とされては、人気を集めにくくなるだろう。

 

特に95期→105期ときて、115期にスターが集中すると予想されている。まだ受験生でもないのにだ。

今のところ受験生の減少がニュースになっているが、パワハラや過重労働だけでなく「スターになりやすい期」予想がついてしまっている影響も感じる。

 

しかし人数は一律で、チャンスは4回。高校や大学受験の年は受けないという人も多い。

期の偏りは、多くのスター候補獲得のチャンスを逃すことになるのだ。

永久輝せあ体制の大胆テコ入れタイムリミット

次の花組別箱が発表された。永久輝せあと星空美咲の『Goethe!』、星組から組替えの極美慎『DEAN』。

新旧の違いはあれど、どちらも海外ミュージカルとして安定した作品となる。

 

極美慎は同期~予科本科のトップ娘役期間がなく、御曹司とはいえない。聖乃あすかの元で水美舞斗や瀬央ゆりあの様に同期2番手になり、後任になれるかどうかというイメージ持たれていた。

しかし加美乃素イメージキャラクターに就任し、一気に出世の期待が高まっている。

コロナ収束後では圧倒的チケ難の星組公演『阿修羅城の瞳』『エスペラント!』に出演中で、暁千星が相手役ポジションのため実質2番手扱いだ。

ドラマシティと日本青年館なら、チケ難が確実視されている。

 

一方、宝塚大劇場でのお披露目が大コケした花組トップコンビ。チケットが余りすぎていることが、内容より話題になってしまった博多座もあり『悪魔城ドラキュラ』『愛, Love Revue!』も一般、リセール共に余りまくっている。

タイアップ原作でこれでは、かなり厳しい。

 

花組別箱は11月後半から12月前半、東西は入れ替わりとなる。

またその時期の宝塚大劇場では、雪組が『ボー・ブランメル~美しすぎた男~』『Prayer~祈り~』を公演する。

礼真琴退団後は最も、もしかしたら唯一のチケ難トップスターとなる朝美絢。さらにミュージック・サロンが行われ、同期を失った103期のトップ娘役と思うと意味深な題名。

おそらく、夢白あやの退団公演だろう。

 

つまり花組ファンは東西に分かれてしまい、関西は雪組を優先するファンが多そうに思う。特に永久輝せあのファンは、配属の雪組ファンが多い。

東京宝塚劇場の宙組公演も人気のLDHコラボである『PRINCE OF LEGEND』『BAYSIDE STAR』で桜木みなとのお披露目となる。

東京国際フォーラムはともかく、梅田芸術劇場メインホールは埋まらなそうだ。

 

極美慎が合流してからが本番という声もあるが、既に永久輝せあは大劇場3作目。

雪組御曹司として売り出され、VISAイメージキャラクターであった音月桂の退団作数が迫る。

 

そもそも男役同士、結局はライバルだ。極美慎が入ることで化学反応はあっても、永久輝せあの立場を磐石にするために来るわけではない。

 

宝塚おとめの表紙も果たし、いつ退団発表があってもおかしくない今。

長期にするなら、もっと爆発的な「何か」が求められる。

星風まどかと潤花の明暗に見る礼真琴の退団後

「歌って踊れる可愛いヒロイン系」総取り無双中の星風まどかが、『マリー・キュリー』や『プリティ・ウーマン』で主演級に躍り出ている。

 

一方宙組トップ娘役後任だった潤花は、短い所属期間で大手事務所のアミューズを退所した。心機一転オフィシャルファンクラブも開設となったが、スタートダッシュは星風まどか並み、いやそれ以上だったため衝撃だ。

この差はやはり、転落死事件関係者への絡み方に思える。

 

潤花は相手役であった真風涼帆を中心に宙組生や、遺族の同期102期との交流を多く発信していた。

事務所の許可があるのかと思っていたが、様子見されていただけのようだ。

 

星風まどかは元花組トップ娘役を全面に出し、宙組関連には沈黙気味である。

阪急阪神東宝グループである東宝芸能所属、それも宙組生え抜きのトップ娘役であった星風まどか。本来なら潤花以上に、宙組OGのイメージ改善を計りそうなものだが。

それほどリスクがあるということなのだろう。

 

こうなると星組トップスター礼真琴の退団後が気になる。星組生であった真風涼帆、芹香斗亜とは縁が深いのだ。

週刊誌に叩かれてからというもの、既存ファンに向けた活動が主な真風涼帆。

芹香斗亜もファン向けの活動はすると発言していたため、同じような活動スタイルになる可能性が高い。

そうなると仕事でというより、プライベート的な親交を発信していきそうだ。

 

既に立場を確立している柚希礼音は、叩かれている最中でも真風涼帆を堂々と可愛がっていた。当然、結婚式の参列姿も発信している。

一番弟子といえる礼真琴も、それに続きそうに思う。

 

礼真琴は、男役らしさや疑似恋愛的な売りではない。

夢でなく技術を見せる、ドライな売り方を徹底してきた。そのため退団後も、ファンが激減とまではいかないだろう。

そもそも既に大手芸能事務所から、青田買いされている可能性も高い。

 

心配いらないといえばそうなのだが、真風涼帆と礼真琴の状況は元々似ている。

組内にIwataniとヒガシマル醤油のイメージキャラクターを揃えてからは常に原作付き、つまり様々な利権の絡む作品が続いていた。大規模会場のコンサートも行った。礼真琴は休養期間があったがその分延びているようなので、大劇場9作の任期もほぼ同じ。

 

そして次期トップ娘役候補が、週刊文春にパワハラを報じられている。星組『RRR × TAKA"R"AZUKA ~√Bheem~』のパワハラは瑠璃花夏と名指しは無いものの、ヒロインを務めた『夜明けの光芒』の千秋楽に当てた。攻撃の意図は天彩峰里のヘアアイロン記事以上だろう。

 

そして星組もおそらくリーク犯の同期~予科本科でスポンサー付きの詩ちづるが、トップ娘役に決定した。印象は違うものの、結果的には春乃さくらと同じような状況なのだ。

 

コロナ禍の宝塚歌劇団では圧倒的な人気を得た礼真琴だが、芸能界においては星組の今後次第と言っても過言ではない。

そもそも元宙組トップ娘役の明暗がここまで分かれてしまうとなると。事務所の出方やどう折り合いをつけるかが、活動よりまず気になってしまいそうだ。

2度あることは3度ある? 宙組スターの星組番手切り

同期~予科本科のトップ娘役にしないなら、生え抜きトップスターはほぼ無い。

つまり95期の実咲凜音から100期の星風まどかになった宙組としては、98期の瑠風輝をトップスターにする気は無かった。

 

そして102期同期が遺族、予科本科103期が故人となった転落死事件直後、舞空瞳と同じく主演公演を強行した天飛華音が『アレクサンダー』でいきなりの東上主演と発表された。

非情さで失望させての終わりとはいえ、同期の舞空瞳がトップ娘役だったので瑠風輝とは違い御曹司といえる。

 

「稀惺かずとと3番手争い」なんて謎のネットニュースがあったが、2番手争いになりそうだ。

近年では和希そらが立て続けに東上したが、基本的に2番手級の役付きだったり2番手目前で東上する。

なのに新3番手、それも大劇場お披露目前に東上なんて珍しいパターンを『大逆転裁判』-新・蘇る真実-での瑠風輝と被せてきた。

同等とするためだろうから下級生ながらW2番手か、逆転で天飛華音が単独2番手かもしれない。

 

 

105期の詩ちづるがトップ娘役になる以上、稀惺かずとを将来の生え抜きトップスターにするつもりだろう。

それどころか宝塚歌劇団全体で105期をポスト95期にする動きが強まっていて、礼真琴のようにその先頭に立つことを期待されている。

 

それなら天飛華音は早めに就任しないと間に合わない。新2番手でも遅いくらいかもしれない。

元宙組の上級生である瑠風輝を下に付ければ、七海ひろきと愛月ひかるの上に立った礼真琴と重ねることも出来る。

 

ともかく星組は第2、第3の礼真琴を量産したいのか。

日本武道館公演の大成功に救われたものの、コロナ禍~転落死事件の「辛く苦しい5年間」にドン被りのトップスター時代。

余波でもなんでも良いから、出来るだけ回収したいのも分かる。

 

 

しかし音楽学校を共にした遺族や故人を軽視し、拗れた原因を作った102期主演者。

長い中止で身動きを取れなくされた宙組スターの上に、宙組を追い詰めた一因である天飛華音が立つのは複雑だ。

暁千星×詩ちづるでちえねね化!

ちえねね化の条件は、身長差か。

柚希礼音と同じ星組生え抜きとはいえ、宝塚や男役とはちょっと違う礼真琴。

 

暁千星と詩ちづるの実質月組コンビの方がちえねね感はある。そのせいか暁千星のお披露目は月組時代の『ブエノスアイレスの風』に続き、柚希礼音と夢咲ねねのやった『ダンサ セレナータ』となった。

リフトに次ぐリフトでも安心感があり夢を見れる、「いかにも男役」な柚希礼音のちえねね時代が再現されそうだ。

 

とはいえ夢咲ねねや愛希れいかのような、大きな娘役をリフトさせるのは今やパワハラ。

礼真琴『1789 -バスティーユの恋人たち-』中断中止のような、悲惨な事態になりかねない。

 

だからこそ小柄な詩ちづるが最適なのだろう。

もちろん暁千星が月組出身のため、生え抜き相手でもちえねね化は果たせそうであった。実際に生え抜きで組んだ経験もある、103期の瑠璃花夏を望む声も多い。

しかしトップ娘役は売り出す男役と音楽学校を共にした学年が基本だ。

 

同期が遺族に予科本科が故人となった転落死直後、舞空瞳と共に主演公演を強行した天飛華音。

102期は遺族、103期は故人の期となり、音楽学校話をされても困る。

 

『阿修羅城の瞳』の新人公演も稀惺かずとを中心に、重要な役はほぼ105期。

星組では『RRR × TAKA"R"AZUKA ~√Bheem~』のパワハラリークがあったため本意かともかく、あからさまに105期ゴリ押しで95期化を目指している。

組織として抗えない流れもあるだろう。

 

無事にちえねね化してくれればいいのだが、気になるのは宙組感だ。

暁千星と詩ちづるは前任の真風涼帆と潤花に続き、Iwataniとヒガシマル醤油のイメージキャラクター同士でトップコンビとなる。

 

ヘアアイロン事件時の宙組体制と同じになり、おそらく2番手は宙組から入る瑠風輝。

宙組トップ娘役は95期実咲凜音から100期の星風まどかに飛んでいたので、98期の瑠風輝を宙組トップスターにする気はそうなかった。

ただいわゆる御曹司でなくとも、間違いなく当時の中心メンバーだ。

 

ヘアアイロン事件時の宙組を彷彿とさせる体制を、月組出身同士のトップコンビが、叩かれたスターの出身組である星組で……なかなか不穏ではある。

 

宝塚歌劇団はヘアアイロン事件に対して、ハードな嫌がらせ演出が多い。

火傷を見せつける雪組『ベルサイユのばら』

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額の怪我を笑い話にした星組『記憶にございません!』-トップ・シークレット-

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過重労働への反省はありそうだが、ヘアアイロン事件のために配慮はしない。むしろ悪口めいた演出で、憂さ晴らしをしていた。

 

宝塚史上「最低最悪の5年間」コロナ禍~転落死事件のリセットのためにも、塗り替えてくれる舞台が必要だ。

身長差がもたらす安心感が、作品選びにも繋がることを期待している。

客席降りの危険が増す 宝塚ブランド価値崩壊

宝塚の劇場ではあまり見ない風貌の「おっさん」が起こしたトラブルに、男性客全体を拒否する声、女性蔑視の強い場所柄「さす九」案件とする声なども出ている【博多座3月『宝塚歌劇花組公演』客席降り演出中の迷惑行為について】声明。

 

「3月14日(金)12時公演におきまして、客席降りの演出中に、一部のお客様による迷惑行為がございました。」とのこと。

SNSでは男性客が客席降りでタカラジェンヌを執拗に触る痴漢行為、また他の女性客へのナンパやセクハラの訴えが出た。

客席降りそのものへ、溜まっていた不満や不安も爆発しているようだ。

 

ただあくまでもネット情報から感じたイメージとしては、犯人は転売屋の可能性が高い印象だ。

 

まず最前列とのことなので、何かしらの会員と思われる。招待席の解放にしても、たまたま取るような席ではない。

しかし出禁レベルの迷惑行為をする男性客が常連なら、とっくに有名になっているはずだ。

今回の『マジシャンの憂鬱』『Jubilee』は、ともかくチケットが売れてない。公演が始まってもまだまだ余っていて、公式リセールでも捌けないまま掲載期間が終了しているようである。

主演の永久輝せあ、星空美咲が被害にあったようだが。客席降り公演では、誰がどこにくるのか情報を集めるファンが多い。

良席でも目当てのスターが来ないなら、高額転売も売れないのだろう。

 

つまり転売目的でチケットを取ったが、捌けなかった。若い女性ならダフ屋がただで配ったのかもしれないが、「オジサン」とのことなので自分で元を取ろうとしたのか。

儲かったら行くつもりだった、キャバクラやガールズバー代わりにしたのかなと思う。

 

 

改善策が難しいせいか、キャンセルカルチャーの影響か。

今回の件でも、博多座のような九州や地方の公演、客席降り、もはや男性客さえも止めろと排除思考が目立つ。

 

しかし103期の転落死事件や関連する週刊誌へのリークにより、宝塚歌劇団のブランド価値は大暴落しているのだ。

宙組新トップコンビ桜木みなと、春乃さくらのお披露目公演『ZORRO THE MUSICAL』は、交通の便がいい東急シアターオーブで海外ミュージカルなのに既に余っている。

大千秋楽まで余っていた星組全国ツアー『バレンシアの熱い花』『パッション・ダムール・アゲイン!』の、ワースト記録を更新しそうだ。

 

排除する余裕はなく、高額で売れるチケットかの判別も難しくなっていくだろう。

そうすると「憂さ晴らし転売ヤー」が出現する危険性は高まりそうに思う。

 

宝塚や他でも、高額転売の対策は買った側にばかり課してきた。それは普通に買った客や、私設含めファンクラブへの負担にもなる。

売った側の高額転売屋が逃げやすいまま、放置していたともいえるのだ。

 

非ファンから丁重に扱ってもらえるような劇団でも、タカラジェンヌでもなくなってきているからこそ。

新たな対策が求められる。

月組の時代を前に役替わりでメンタル重視アピール?

過重労働を考慮すればやらないと思われていた役替わりだが、月組公演『GUYS AND DOLLS』で実施されるらしい。

 

ミス・アデレイド役を彩みちると彩海せらという、珍しいパターンだ。

同じく月組の『グランドホテル』ではフラムシェンと婦人を早乙女わかば、海乃美月

エリック・リトナウアーとラファエラ・オッタニオを朝美絢、暁千星

このように役替わりなら男役同士娘役同士で、2役を入れ換えるのが基本だった。

 

しかし男役と娘役、それもアデレイド以外の日程もそれなりに重要な役が付くだろう2名。

代役のように玉突きで、役替わりメンバーがどんどん増える可能性が高い。当然、新人公演世代にも影響があるだろう。

チャンスの喜びより、安全性への不安が過る。

 

 

しかし過重労働の観点ではかなり問題のある役替わりでも、精神面を考えると名案である。

『GUYS AND DOLLS』の発表で、中止になった天彩峰里の組替えはアデレイドのためだったとされた。それは現トップ娘役、天紫珠李のためにもなっている。

 

また近年のアデレイド役を務めた望海風斗、礼真琴、真彩希帆というメンバーを考えれば、今最も歌唱力を求められる役。

しかしかかるプレッシャーのわりに、男役ホープにとって女役はリスキーでもある。特に夢が壊れやすくなっている今の宝塚歌劇団で、「やっぱり女性なんだな」というのは足を引っ張るだけ。

 

男役と娘役での役替わりなら、リスクも減る。お互いに比べようもないので、プレッシャーも分散出来る。

もちろん集客もかなり安定するだろう。

精神面からいえば最善策のはずだ。

 

 

月組が体力より、精神的な負担を重視したのは大きい。

次期星組トップスターが暁千星になれば、半分以上が月組に配属された月組出身トップスターとなる。

さらにトップ娘役が詩ちづるなら、トップ全体でも半分は月組出身だ。

 

そうなると、来年以降の宝塚は月組化すると思われる。

目立つ演目をやるとか、1番売れる組にならなくても、宝塚の中心は月組。

いや正しくは「月組精神」が宝塚の基盤となる。

 

そんな新しい月組時代を前に出た「体力<精神力」の方針は、宝塚歌劇団全体にも広がっていくはずだ。

タカラヅカ・オン・デマンドのモラル

転落死遺族の102期一禾あお「Cafe ふぉるだ」が、タカラヅカ・オン・デマンド プレミアムプランで配信中だ。

 

宙組生の転落死事件では遺族として、宝塚歌劇団を徹底的に批判したコメントを出している。

一方現理事長は『皆さんは歌劇団にいる限り、誰もが被害者であり、また加害者にもなり得る』と発言していたのを週刊誌にリークされていた。

確かに102期遺族はそれなりに上級生。加害を一切認めず、被害しか発信しない都合の良さに違和感はある。

 

とはいえそんな102期遺族が「宝塚にどっぷりだった」のを示すように、タカラジェンヌを満喫している番組を配信するのは普通に怖い。

「双子の姉と過ごした幼少期」つまり故人についてのトークもあるのにだ。

 

さらに楽天のキャンペーンでは、プレミアムプランに登録することでチケット当選確率が上がる期間でもある。

遺族のいた雪組『ROBIN THE HERO』『オーヴァチュア!』

故人がいた宙組『宝塚110年の恋のうた』『Razzle Dazzle』

のチケットが当たるとのこと。

 

いやいや恐い!恐すぎる!

順番である以上、扱いに迷うのは分かる。しかしこれはさすがに無い……円満退団に見えるとでも思ったのか?

サイコパスの発想だろう。

宙組103期を塗り替えれば解決か

花組公演『儚き星の照らす海の果てに』で、二葉ゆゆのヒロインが発表された。

主演である希波らいとの同期が、これといった抜擢もないまま急に別箱のバウヒロイン。

しかも花組での活躍を見据えたわけではなく、宙組に行く餞的な抜擢である。かなりの異例だ。

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の通り週刊文春のリークがあった。

花組ではサロンコンサートの決まっている美風舞良組長と「103期のX」は故人と縁も深く、宙組での転落死事件の時には公演中止を訴えていたとのこと。

 

宙組組長の変更はまだ発表されていないが、長年花組で活躍した水美舞斗も異動となる。ディナーショーでは芹香斗亜も絡むことで、花組イメージに塗り替えていく予感がする。

宙組事件時は、星組出身者ばかりリークされ叩かれた。それだけ星組化が激しかったということだが、今度は花組化か。

 

宙組らしさでやっていけるほど、甘い見通しはさすがにない。次期トップスターも桜木みなとより、落下傘を期待されていた。

しかし相手役である春乃さくらや、この状況で就任するリスクを他の男役が負えない事情もあるのだろう。

 

宙組でゴリ押しされたトップ娘役候補といえば山吹ひばりだが、他組から路線娘役として二葉ゆゆときよら羽龍がくることになる。

 

トップ娘役は基本的に、トップスターにする気がある男役の同期~予科本科である。以前は生え抜き用だったが、最近は朝美絢のように組替え後でも売り出して貰えるようだ。鳳月杏のように上級生トップスターだと、海乃美月のように極力近い学年でもよくなってきている。

ともかく、宙組が103期を売り出す準備をしだした。

 

「闇の5年間」コロナ禍~転落死事件では、売出しも何もあったものではない。

むしろ悪名が広まったのだ。

最悪の5年間が売り出し期だったスターからすれば、無かったことにして欲しいのも分かる。

 

それでも潤花~春乃さくらの102期がトップ娘役を務めており、103期は予科本科として売り出されている。

この上さらに亜音有星の同期~予科本科がトップ娘になって売り出し?

 

さすがに偏りが気になり浮かぶのは、バウ主演の希波らいとだ。

二葉ゆゆがヒロインになる前から、花組103期周辺には有望な娘役が多い。それなのに100期の星風まどかから、105期星空美咲に飛ばされた。

早くから抜擢しながらも、花組トップスターにする気が無さそうなのだ。

 

もしこれで希波らいとも宙組行きとなれば、本格的に花組化、そして103期の宙組となるだろう。

 

現状宙組103期といえば、むしろ103期といえば故人である。

そこを打ち消すように103期のスターを輝かせ「宝塚歌劇団、何より、宙組のおかげ」と言わせる。

仕方ないという意味で納得のいく采配ではあるものの、

本当にこれが最善策なのだろうか。

永久輝せあに降りかかるは雪組御曹司VISAの呪い?

永久輝せあがVISAイメージキャラクターになった途端コロナ禍、そして過重労働問題に転落死事件という地獄が続いた。

もちろん世界中を大混乱に陥れたパンデミックは偶然でしかない。そもそも宝塚の悲劇としては礼真琴のトップ就任直前に文春砲、台風で前楽も中止になった頃から始まっている。

 

様々なことが合わさった「闇の5年間」なのは重々承知だ。

しかし予想外の短さだった音月桂化を避け花組に組替えといわれるほど、雪組御曹司であるゴリ押しスターにVISAがつくのは不穏であった。

 

お披露目公演『エンジェリックライ』『Jubilee』は、転落死した宙組生の一周忌期間の宝塚大劇場演目だ。

命日は休演日ではあるものの天界から落ちた主人公、死者に執着する悪役とそこに付け込む悪魔……いくらなんでも喪中にやるべきではない内容だった。

 

予想通りチケットは余り、一周忌に巻き添えの形で「売れない花組」がネットニュースになる。

 

さらに全組経験がありOGも活躍中の89期、専科の凪七瑠海を2番手格にして退団セレモニーを入れた。お披露目で専科スターの退団を入れるのは定番となっており、中でも別箱主演級のサヨナラショー付きという最強のカード。

永久輝せあの新生花組を宣伝する気合いが見えた。

 

しかし肝心の大千秋楽ライブ中継は、礼真琴武道館コンサート『ANTHEM-アンセム-』の中継と被ってしまう。

結果的に花組博多座公演『マジシャンの憂鬱』『Jubilee』は、初日まで1ヶ月を切っても初日と千秋楽以外余りまくり。

 

近年ワーストである星組全国ツアー公演『バレンシアの熱い花』『パッション・ダムール・アゲイン!』は大千秋楽も余っていたとはいえ、まぁまぁいい勝負レベルだ。

トップスター、それもVISAがついてこれでは批判を浴びても仕方ない。

 

さらに博多座の抽選応募は、宝塚友の会でのランク制度にギリギリ反映される。リニューアルの全貌が明らかになる前だったため、礼真琴の退団公演『阿修羅城の瞳』『エスペラント!』などチケ難公演に備え応募したファンは少なくない。

それで当たってしまっても、普通ならチケトレで捌けてきた。ところが一般販売さえ売れない公演、リセールも当然余りまくっている。

おそらく最後の「売れないことで恨みを買う」公演にあたってしまったのだ。

 

 

そもそも100周年行事でお披露目した当時の雪組トップコンビのように、110周年行事でお披露目する計画も無駄になった。

もっといえば暁千星とイメージキャラクターが逆だったなら、ヘアアイロン事件の宙組と同じIwataniとヒガシマル醤油(詩ちづる)のトップコンビを心配することもなかった。

 

よりによってな人選、なんとか軌道修正できないものかと思うが。

ここまで全て裏目に出ると、何をされても怖いのが本音だ。

宝塚の夜明け!礼真琴の武道館コンサートが示す唯一無二

有沙瞳の同期で舞空瞳の上位互換、暁千星が『阿修羅城の瞳』闇のつばき役と発表された。礼真琴の最後の相手役となる。

千秋楽MCでの、妻発言は匂わせか。

次期トップスターとして顔を売る公演で女役は微妙だが、武道館の大成功がカバーするだろう。

 

5年もの深すぎる闇の時代が、やっと明けたのだ。 

日本武道館コンサート『ANTHEM-アンセム-』には多くのOGが寄り集まり、現役タカラジェンヌと共に堂々と盛り上がっていた。

 

コロナ禍以降初、憂いの無い祝宴。

星組の1公演というより、宝塚歌劇団の復活祭だ。

 

 

礼真琴には、礼真琴を正解とさせる力がある。

本来芸事に正解なんて無い。しかしそこに有無をいわさず「正解」を提示するのが、礼真琴の特殊さであった。

 

基本的にトップスターが右なら2番手は左、3番手はまた別の方向へ、と続く。

しかし礼真琴時代は「右が正しい!右じゃなきゃ駄目!」となりがちだった。

 

礼真琴という正解にどれだけ合わせられるか、礼真琴に近いかどうかが評価基準になっていった。

そのゲームの優勝者こそ暁千星。

他は極美慎のビジュアル、天飛華音の成績、稀惺かずとの血筋といった、礼真琴に重なる部分なら認められる。

一方で違う部分は「欠点」になってしまう、息苦しさがあった。

 

 

競技のようなパフォーマンスは、トップ就任直前の文春砲で「宝塚らしさ」を早々に諦めたドライさでもある。

痛烈な叱咤激励か『眩耀の谷〜舞い降りた新星〜』はお披露目だったのに、愚かな失敗や裏切り、紛い物という「期待ハズレ」を印象つけた。

 

しかしコロナで延期や中止が多発し、大半のスターは感情を揺れ動かし過ぎていた。すると礼真琴のドライさは安定として映っていく。

そしてまるで礼真琴の失態をボヤかすように、宝塚歌劇団の闇が暴かれ状況が悪化していった。

皮肉にも宝塚の立場が悪くなるほど、礼真琴の立場は良くなっていったのだ。

 

 

栄光の日々は幻、栄光の日々は消えた……

礼真琴のショーヴランを見ていた『スカーレット・ピンパーネル』公演時は、こんなにも歌詞そのものの状態になるなんて思いもしなかった。

要因となった度重なる週刊誌へのリークは、前述の息苦しさ、「夢を壊す」モラル低下が生んだことは否めない。

 

 

だからこそ今、ゲームの根幹を否定し「礼真琴は唯一無二」とした。

ゲーム終了の合図である。

もう「誰がより礼真琴か」ゲームは終わりなのだ。

 

誰も礼真琴にはなれない。

唯一無二こそが礼真琴の価値であり、誰も礼真琴になるべきではないと印象付けた。

 

一方で定番の「誰もがオンリーワン」。つまりみんな唯一無二という綺麗事には繋がらなかった。そこがやっぱり、宝塚の厳しさかもしれない。

NO.1よりOnly oneではなく

NO.1だけがOnly oneになれる世界ということか。

宝塚友の会リニューアルは転売対策と新規優遇

宝塚友の会サービス変更が予想より微妙であった。

宝塚歌劇カスタマープログラムが導入され、新ステージを決めるのは「タカラット」となる。

 

しかし上限額が厳しい。チケットもグッズも満遍なく購入しなければ、ステージは上がらない。

ゴールドどころかシルバーもかなりのグッズを購入しなれば難しいということで、早くも物議を醸している。

 

転売対策としては有効に思う。基本的にキャトルレーヴで、転売向きな商品は無いからだ。

朝美絢主演の雪組公演『愛の不時着』や、星組での礼真琴 日本武道館コンサート『ANTHEM-アンセム-』のBlu-rayが発売されれば、しばらく一般流通では手に入れにくいだろう。しかし高額転売品を買うほどとは思えない。

転売のためにゴールドステージを目指し、10万円以上グッズ等を買ったりはしないはずだ。

 

ただ純粋なファン目線でも、10年会員継続で得られるのがたったの100タカラットは渋い。S席1枚買った分程度なのだ。ゴールドステージを目指すには必須だが、シルバーでいいなら贔屓が出来てから入会でも基本間に合う。対象公演の応募が通常公演数に入ってしまうのも、とことん旨味が少ない。

 

新制度で誤魔化しているが、本題は「チケット当選確率の変動を無くす」ことだろう。

同時に第2抽選方式以降では、同公演内の未当選者を優先するともある。

 

つまり通常公演での、会員ランク廃止である。

元々抽選に関しては新規会員優勢疑惑があった。高ステージの優遇を無くし、堂々と新規優遇を進める印象だ。初日、新人公演、千秋楽、サヨナラショー実施公演に思い入れが無いなら、継続の意義はない。

 

転売対策は喜ばしいが、継続のモチベーションが失われるのは複雑である。ゴールドステージのハードルの高さ、意義の薄さからみて、私設FCの存在感も変わらなそうだ。

宝塚友の会との関わり方も、見直すタイミングに感じている。

朝美絢『愛の不時着』大成功!御曹司の壁を打ち破れるか

「運命」なんて、どうでもいい相手だからいえるもの。

宝塚に対する観客の本音を投影したようなヒロインに対し、真っ直ぐ「運命」といえる唯一無二の主人公が雪組公演『愛の不時着』にあった。

 

無骨なのに口説き文句はスラスラ出てくるリ・ジョンヒョク、意地悪く軽口をたたいたかと思えば純粋な表現をみせるク・スンジュン。今や宝塚歌劇でもなかなか御目にかかれない、理想の男役が説得力のある人物像で表現されていた。

 

昔の韓流ブーム時は、日本人にとってノスタルジー的需要があったと思う。その要素は残しながらも、韓国にとってノスタルジー的な世界である北朝鮮。

普通に日常を過ごしている人々がいることさえ忘れかけていたが、どこか懐かしい場所として鮮やかに描かれていた。

 

他国にとって北朝鮮はなんとなく禁句にしている、知ってるようで知らない国。それなりにセンシティブなテーマである。

それが普通に存在している1国、いやまるで朝鮮統一後に後世に伝えるため作ったようであった。

 

国際社会に訴えたい思惑もあるだろう。

しかしそれを日本、それも女性だけの劇団に許可するのは意外だった。

 

旧統一教会本部のある韓国で、安倍元首相銃撃事件をふざけたコントにした「記憶にございません!」をやったなら。大炎上ではすまない。

国内だからといって星組公演が許されたのも疑問だが、国際問題になる。

 

『愛の不時着』は不謹慎さの無いきちんとした物語というのが大きいにしても。韓国エンタメ界は意外と、政治的思惑から自由になってきているのかもしれない。

夢白あやと華純沙那は、よく聞く「韓国人が好きな顔」そのものに思う。しかし疑惑でさえも徹底的に叩かれ追放されるほど、韓国芸能界はいじめに厳しいはず。

宝塚化を受け入れたというのは宙組生の転落死に関しても、軍隊的なパワハラはともかく「いじめはない」と保証したようなものだ。

 

お披露目の新トップスター朝美絢と雪組に異動が決まった瀬央ゆりあは、スムーズに出世してきたとは言い難い。

特に朝美絢は永久輝せあや暁千星といった下級生と同等~下のような扱いが多かった。

 

しかしここにきて永久輝せあは売上が振るわず、暁千星は全国ツアーも回っていない。

日本武道館コンサート『ANTHEM-アンセム-』の好調さは、星組人気が「礼真琴1人の歌」で成り立っていることを明白にした。

準備不足なままトップスターに就任し、売上が低迷するのは目に見えている。

 

コロナ禍や転落死事件により「宝塚歌劇団が無くなるのでは」と不安を煽られる状況が長年続いた。

純粋に見たいから売れるというより、ともかく支えたい。宝塚や贔屓を守りたい、という推し活的需要でチケットを捌いていた。

 

そんな夢を壊された宝塚で「礼真琴1人の歌」だけは純粋な支持といえる。

どんなに内部が殺伐、ギスギスしていても。

どんな席でどんな演目でも「あの歌が聞けるのならチケットを買う」という信頼があった。

 

特殊な状況において、必要なことだったとは思う。

しかし『愛の不時着』にはコロナ前に戻ったような、割り切ったビジネスではなく心から夢を見れる感覚があった。

やっと本当の意味で、宝塚の復活を感じたのだ。

 

コロナと事件で思うように消費出来なかった分と、役付きでいまいち通う気にならなかった分。Wのリベンジ消費がある朝美絢の雪組は、来年以降最も売れる組となるだろう。

御曹司トップスターより売れる叩き上げトップスター。宝塚はいい加減、スターの扱いも慣習を脱却する必要に迫られる。

宙組行きか路線落ち?大規模組替え発表

宙組生の転落死事件から、何も学んでいない組替えが発表された。

 

・再決定したきよら羽龍

宙組のイメージが最悪な今、生え抜きコンビを続けるのも、さらに宙組にスターを呼ぶのも厳しい。春乃さくらとビジュアルの系統も重なる上に小柄という最適さからしても、次期トップ娘役が期待される。逆にこのまま2番手格になれば、中止となったトレードのイメージもあり第2の天彩峰里といわれるだろう。

しかし他組替えからは事件の軽視、もっと言えば存在を否定するスタンスさえ感じるので不安は残る。

 

 

・新2番手だろう水美舞斗

花組でも2番手ではあったため出世とはいえない。ただ桜木みなと『カルト・ワイン』の再演をまず果たすために、落下傘ではなく後にした可能性はある。トップスターへの希望はあるものの、宙組以外が良かったのが本音だ。

また花組出身で芹香斗亜との共演歴も多く、ディナーショーにも出演が決まっている。芹香斗亜のイメージ改善や退団後も宙組に行きやすくなる配慮は感じる。

 

 

・故人の同期である103期の二葉ゆゆ

故人と予科本科かつ遺族の同期である102期の舞空瞳と天飛華音は、転落死直後の主演公演を強行開幕した。

 

他組で中止なんて出来ない状況にされたが、花組の美風舞良組長は公演中止を訴え、パニックになって泣き崩れるほどだったらしい。

散々叩かれた現宙組組長松風輝の今後はまだ不明だが、サロンコンサートもあるので新組長就任の準備は進められると思われる。

「花組103期のX」が上級生と飲み会をしている演出家に、不謹慎だと抗議。すると上級生がXを罵倒したことも合わせて、週刊文春にリークされた。

 

「花組103期のX」と匿名の人物を登場させたのは、情報提供者を守らない文春らしい書き方だ。

Xからのリーク記事であり、この組替えでX=二葉ゆゆとされるだろう。

 

『RRR × TAKA"R"AZUKA ~√Bheem~』のパワハラを中心とした星組のリークは、次期トップスターほぼ確定である暁千星への妨害が強かった。

見せしめ的に宙組にいかせるなら、星組リーク犯だと思っていたので意外だ。

 

 

・パワハラ問題の鍵を握る愛すみれ、叶ゆうり

故人の妹としてコメントを出した遺族の102期は元雪組生。

他コメントも含め遺族は執拗に「宙組のせい」だとしてきた。そして文春を中心に週刊誌は、雪組は良い人達といった内容が多かった。

しかし雪組上級生が宙組上級生に溶け込み「宙組は良い組」と発信することで、遺族の主張は否定されるのだ。

 

 

・宙組から脱出する瑠風輝

宙組から星組へは七海ひろきや愛月ひかるが組替えし、番手付きで退団している。頻発した上級生2番手からとうとう鳳月杏が就任したように、いい加減トップスターを生んだ方がいい気もする。

しかし多くの新人公演や逆転裁判シリーズ主演という華々しい抜擢の瑠風輝でも、星組で同期の暁千星の下につくとなるとほぼ路線落ちイメージとなるだろう。

もちろん95期をみていると諦めるのは早いが、この状況で宙組から出るというのも厳しくさせる。他組ファンは遠巻き、宙組ファンは裏切り者扱いの想像しか出来ない。

 

 

・同じく同期の下につく極美慎

宝塚GRAPH1月号の表紙も飾り、聖乃あすかとセット売りが期待される。

元々遅咲きそうだったので希望はみえるが、3番手スライドとは微妙。宝塚歌劇団の全盛期だった明日海りお時代と比べ、御披露目からコケた永久輝せあの元にいる旨味も少ない。

また大阪・関西万博のアンバサダーだったはずが、任期が終える前に組替え。

ショックな要素が多い発表である。

 

音楽学校の絆は大好きだけれど、配属組で着実に上っていたのに同期の下にされる組替えは悲痛だ。同期のために格下げ、もっといえば路線落ちさせられたように見える。

ファンも心から祝福できる相手だからこそ有効な売出しなのだ。生え抜き同士でもギリギリかもしれない。

男役と娘役がベスト。トップ娘役と次期~トップ確定男役を同期や予科本科にするのは、本当に上手くできている。

 

 

・一応出世の瀬央ゆりあ

礼真琴退団後は最も人気になるであろう、朝美絢の雪組で正式に2番手は美味しい。

ただこの期に及んでまた同期のトップスターを支えるのは、宙組と合わせてもやり過ぎに感じる。また生え抜き同士の時と比べ、ファンもそれほど温かく見れない落差がある。

 

 

ここまで誰もめでたくない大規模組替えも珍しい。遺族や故人の行動に思うところも多いが、改善ではなく宙組事件の否定に全力を注いでいるのもどうかと思う。

こんなことをしても、世間をあれほど騒がせた事実は消えない。

タカラジェンヌの心身の健康を守る気もなく、劇団やファンと一般社会の隔たりをより深めるだけである。