芹香斗亜が誹謗中傷の時効前に退団することが分かった。
ヘアアイロン事件の故人と母親のLINEは、遺族弁護士が出す前に週刊誌に掲載されている。つまり一連のパワハラをリークしたのは、102期の妹含めた遺族側だ。
週刊誌に上級生への誹謗中傷を掲載させたのは隠しつつ、それを責められたことはパワハラとしたがった遺族。
その結果合意書では会議室に呼び出し、宙組生全員の集まりをひらいたら「過呼吸になったのでパワハラ」という意味不明な文になっていた。
芹香斗亜がしたとされるパワハラは、下級生というより「真風涼帆や天彩峰里を誹謗中傷した加害者」を責めたものといえる。
加害を隠して被害ばかり主張した102期含め遺族には、芹香斗亜も誹謗中傷されたといえるだろう。
死を悼む気持ちが感じられなかったとは思う。しかし宙組生に限ったことではない。
実際に遺族の同期で故人と予科本科ながら、自殺を揶揄した舞空瞳はスルーされた。
遺族である102期が嫌っている、不仲な相手だけ責めるのではただの私怨だ。
週刊誌と戦うのは難しくても、リーク元が明確であり一方的なコメントを出している遺族は訴えやすい。真風涼帆も芹香斗亜もこのまま風化を待つよりは、ちゃんと戦った方が人気も知名度も増す時代になってきている。
以上のことから穏便に済ませたい宝塚歌劇団側が、時効までは囲い込むかと思っていた。
美学はともかく、流れからしても3作退団が予定通りというのは無理がある。
宙組がトップスター芹香斗亜に求めたのは、桜木みなとを初の生え抜きトップスターにする土台作りもあったはずだ。中止が無かったとしても、発表されていたラインナップでは厳しい。
正直、選択肢が少ないため桜木みなとが次期最有力ではある。しかし他組のスター下級生を総動員でもしない限り、売れ行きはワースト。動員バランスが悪くなれば「何故わざわざ宙組を残した」と叩かれる。
当然売上が悪ければ、組の雰囲気も悪くなる。再びトラブルがあれば、今度こそ宙組は解散だろう。自暴自棄でもない限り、いくらなんでも即トップ就任は避けると思いたい。
次によく見るのは既に花組で十分2番手経験のある、専科の水美舞斗がくる説だ。
トップスターとしては問題ない。しかし同期の桜木みなとの上に立つとなると、なかなか複雑に思う。
やはりなんとなく組も年功序列のため、花組出身者が宙組含め他組生より優先されがちではある。しかし宙組御曹司として育った桜木みなとの上に、花組で同期を支えてきた水美舞斗がくるとなると荒れる。
正直「宙組は売れる組」でないと、存続の危機は続く。現状を逆転出来るほどの人気かというと、不安が大きい。
桜木みなとより「確実に上」といえる宙組トップスター候補となると単に上級生か、現役最長トップスターで日本武道館公演も決定している礼真琴しかいない。
星組は『RRR × TAKA"R"AZUKA ~√Bheem~』新人公演でのパワハラが週刊誌に掲載されたが、中止も起こらず公演は進んでいる。
そもそもタカラジェンヌが週刊文春に狙われ出したのは礼真琴が始まりだ。『1789 -バスティーユの恋人たち-』の大量中止についての記事には、週刊誌に対抗までした。
それでもここまでやってこれたのだから、週刊誌からの攻撃に最も強いスターといえるだろう。その意味でも最適に思う。
また礼真琴の元であれば、95期ブームに乗った同期売りも出来て一石二鳥である。チケットも捌けるようになり、宙組生の精神状態も安定すると思われる。
礼真琴についていたファンが、桜木みなとの熱心なファンになる可能性は低い。しかし基本的に好みの男役ではあるはずだ。
今宙組を避けている層が、無視できない組になる効果だけでも十分欲しい。
宝塚歌劇110周年記念行事が終わったら舞空瞳が退団、礼真琴の日本武道館コンサートを餞に、有沙瞳をヒロイン格として実質的な添い遂げ退団、
という流れは星組の想定としてあっただろう。
しかし星組のストーリーを待たずに有沙瞳が退団した。礼真琴も用意された餞ルート通りではなく、宙組の救世主期を追加する道だってあるはずだ。