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真彩希帆のインスタ炎上について

今回の炎上、ジャニーズアイドルと共演(夫婦役)→ストーリーを「匂わせ」としてジャニーズファンが文句のDM→DMをスクショして「悲しい」という理由でストーリーに載せる。後に削除。
細かい箇所は違うかもしれないが、こう認識している。

基本的に「頭のおかしいファン」を糾弾する宝塚ファンとジャニーズファンが目立った。また批判的な意見も、ファンの擁護の仕方がおかしいという点がほとんどだったように思う。

しかし今回、最も問題なのは晒した行動である。
正直、やり返したく気持ちは分かる。擁護したくなる気持ちも分かる。しかし、DMという閉じられた場所でクレームをつけることと、それを公に晒すのでは確実に後者の方が重罪である。

コンビニ等一般的な店舗で、クレーム客を身元が分かりかねない状態でネットに流せば、店舗としての信用は失う。そんな店には誰も行かない所か、取引先としても付き合いは難しい。
特に今回は、誰のファンからのDMなのかが明らかであり、共演者への悪口をネットに流したも同然である。

「こういう意見が来たことがあり、悲しかった」という文を載せるのは良い。しかし公演を行っていない期間にする等、誰のファンか分からないようにする配慮は必要である。
さらに今回は相手のアカウントが分かりかねない状態の画像を載せる、晒して相手を自分のファンに攻撃させようという意図が見えてしまっている。

誰でも見れるコメントに書いてある内容ならまだ良いが、相手も大っぴらには言いたくないからこそのDMであろう。
それを卑怯だと糾弾するだけならいい。強制的に表に出し、自分の味方ばかりが見ている場所に晒すというのは更に卑怯と言える。
卑怯な相手だから自分も何をしても良い、という傲慢さは問題である。

昨今有名人への誹謗中傷が問題視されているが、その解決策は訴えや注意喚起だ。
「やり返して、勝つ」というのは、殴られたから殴り返したということである。
この場合は自分の方が、圧倒的に発言力が強いと分かった上での行動である。
「小さい子どもに叩かれて、健康な成人男性が全力で殴り返した」ぐらいの力の差がある。

ましてや、ただのファン同士の小競り合いではない。宝塚も今の出演作品も、これからの出演作品も背負っている。責任の重さがまるで違うのに同じようにやり返すのは、「プロ意識ない」というDMの内容が、図星だったことを証明してしまった。

他の宝塚OGも相手役含め、多くのジャニーズとの共演予定がある。ましてや似たようなファンが多いであろう2.5次元俳優も含めれば、共演は避けられない。
今回の件はジャニーズよりも、宝塚OG全体の起用の方に影響を与えかねないと感じる。

娘役であろうと元トップである以上、元トップスターと同じ程度にOGとしての責任が伴う。
元トップでなければ許される新規開拓や冒険も、元トップの看板を背負う以上は越えてはいけない範疇がある。異質なことをしなくてもやっていけるだろうぐらいに、劇団が売り出してくれたのだから。

仕事も対応も取捨選択の「取」ばかり目立つが、宝塚という看板に多くのものを用意して貰っている以上は「捨」が大切になる。
「やるべきでないことをやらない」のを最優先にすべきである。