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問題の多い102期コメント

25歳娘役が転落死してから約5カ月が経った2月27日、双子の妹である102期生のコメントが発表された。

 

しかし遺族という目で見ても、不可解な点が多いコメントであった。

まず「パワハラ」連呼し過ぎである。パワーハラスメントも含めると短い文の中で10回も出てくる。これは「パワハラ」以外の可能性から目を逸らしたい現れだろう。

 

自死に直結した原因は誰がどう見ても「文春砲」だ。

パワハラが認められたとしても、それを酷くしたきっかけは約1年前の週刊文春の記事である。

加害者として個人名を出したことで、被害者も簡単に割り出せる内容になっていた。

あんな記事が載れば、宙組に居場所が無くなるのは当たり前である。

 

そのため記事が出た当時は、安全圏にいる人間のリークだと確信していた。記事の内容に一切関わりの無い宙組生、もしくはスタッフ等の関係者だと思っていた。

 

しかし遺族が週刊文春を責めないこと、さらには週刊文春が故人と母親のLINEを掲載し、遺族弁護士が後に同じものを提示した。遺族と週刊文春の蜜月関係は隠そうともしていない。

故人有愛きい自身か、102期の一禾あお含めた家族がリークしていたと考えるのが自然だろう。

 

もし自殺の原因を探るなら、文春にリークしたのは誰なのか、それぞれどこまで把握していたかは必須である。

 

またその直前に、元宙組トップ娘役かつ花組トップ娘の星風まどかが被害者、当時のトップスター真風涼帆が加害者としてのパワハラ疑惑が掲載された。

しかし星風まどかのリークとは一切疑われず、あっさりと解決したようだ。

 

客観的にはデメリットしかない星風まどかと故人では、仕方ない差に思う。故人は母親とのLINEで、天彩峰里に悪口と思われるあだ名をつけていたようだった。組子からすれば不仲は明らかだろう。

しかし星風まどかへの対応を目の当たりにし、自分が責められることは無いと安心していたなら、格差を痛感してショックを受けたはずだ。

 

102期の妹含めた家族がリークした場合は、そこに家族への不信感も加わる。

故人が把握していたのか、黙って載せたのか、書き方は許可を得たのか、トラブルの要因はいくらでもある。

10代からいた宝塚で居場所を失っていれば、家族に言いたいことがいえていたとは思えない。

102期の妹は他組の上に男役だ。親からの対応にも、姉妹で格差はあっただろう。

 

以上、どう考えても自殺の原因には色々な要素が重なっている。

しかしこのコメントでは「パワハラ以外は調べるな」と言っているようなものだ。

 

 

また

"宝塚歌劇団は、日常的にパワハラをしている人が当たり前にいる世界です。"

とコメントしているが、自身がパワハラの加害者でもある点には一切触れていない。

 

・102期は故人含め103期を音楽学校で指導していた。103期は転落死事件前から、組を越えて有望男役が長期休演している。

 

予科本科として共に過ごし同期の妹でもある103期が自殺したにも関わらず、102期は一切休演しなかった。

 

・102期の舞空瞳と天飛華音は、自殺直後の主演公演を開幕させた。中止や延期を考慮する、分かれ目であった。そのため他組も中止しにくくなり、批判やトラブルを長引かせている。

 

以上を考慮しても「パワハラ加害102期と被害103期」の気質が出ている。そもそも普通の人間ならパワハラを糾弾する前に、まず自分の行いを省みるはずだ。

加害者でもあることは触れず、堂々と被害者として糾弾する姿勢。

パワハラ加害者そのものである。

 

 

極めつけは

"今まで在籍してきた私から見ても、姉が受けたパワハラの内容は、そんなレベルとは比べものにならない悪質で強烈に酷い行為です。"

102期の妹は、宙組生ではない。つまりほぼ見てはいない。被害者からの一方的な意見を聞いただけだろう。これを言えるのは宙組も他組を知っている、パワハラ犯として散々糾弾されている芹香斗亜と天彩峰里だ。

 

また「悪質で酷い」と一方的に判定することで、他のパワハラ被害と線引きしている。

102期のパワハラ加害から目を逸らし「根本改革ではなく遺族へのお伺いだけに専念しろ」ということだ。

 

 

このコメントは

「102期が103期にしたパワハラは酷くないですが、宙組は酷いと遺族が判定します。

姉の受けたパワハラだけは特別で、他の被害なんて軽微なものだと遺族が判定します。

姉の自殺は、文春でも家族でも102期でもなく全て宙組のせいです。遺族は故人の気持ちを完璧に理解しています。

私のしたパワハラは認めませんが、宙組パワハラを認めて遺族の言う通りにしてください」

 

と言っているようなものだ。

かなり問題の多いコメントにも関わらず、出そうと判断した弁護士も週刊誌も理解に苦しむ。

 

まず102期は加害者でもある自分に向き合い、劇団に求める「誠意を持って」「真摯に」対応するとは何かを見せて欲しい。