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星組RRR新公内パワハラはヘアアイロン記事の再現

星組 東京宝塚劇場『RRR × TAKA"R"AZUKA ~√Bheem~』新人公演は、3月7日が3月20日に変更された。105期の主演者が休演になったのも公式発表されている。その新人公演の長の期であり転落死した故人と同期の103期を、今度はパワハラ加害者として週刊文春が報じた。

「このままでは第2の飛び降り事件が起きる」として劇団の改革が進んでいない告発の体だが、実質は次期トップ娘役候補を蹴落とそうとする「ヘアアイロン記事」を再びやったのだ。

 

ヒガシマル醤油はすぐトップ娘役にさせるため、星組の次期もスポンサー人事で詩ちづるだろうという予想が多い。

 

しかし度重なる文春砲で、スポンサーに振り回され過ぎる現状が批判されている。既に宙組トップ娘役春乃さくらが池田泉州銀行イメージガールに就任しているのに、星組もスポンサー枠なのは偏り過ぎだと不安視する声も多い。

 

礼真琴も既に長期に渡ってトップスターを務めており、次期星組トップスターと予想される暁千星も組むと考えられる。

しかし月組出身同士のトップコンビ。「月組ごっこ」と星組ファンから冷たい目で見られ、批判を浴びるのは必至だ。

 

詩ちづるの舞台姿は元月組トップ娘役で暁千星の相手役もやった、美園さくらに瓜二つ。

月組がやりたかったことを星組でやるのは、星組で新公主演と2番手役をやった真風涼帆と芹香斗亜の宙組体制に重なる。

文字通り客観的には悪い時代でなかったものの、トリデンテ(トップコンビと男役2番手)で2名も同じ他組出身は辛い。

 

しかも暁千星はIwataniがついている。

Iwataniとヒガシマル醤油のイメージキャラクターの前任は、真風涼帆と潤花。トップコンビとなれば、ヘアアイロン事件時の宙組体制と同じになる。

ここまで揃うと縁起が悪すぎるし、事件が起こる土壌を整えてしまう。組織体制の問題にした以上、暁千星と詩ちづるが一緒にいるだけで不安になる。

 

そもそも新人公演そのものが不安視される現状だ。経験豊富なスターが新人公演から抜けてしまうのはかなり厳しい。

告発した星組新公出演者は「出番が少なくあってほしい」と言っている。抜擢に耐えられる新人公演世代は希少なのだ。

 

そのためか『夜明けの光芒』で暁千星の相手役として、新人公演を卒業した103期の瑠璃花夏がヒロインを射止めた。

 

星組は自殺直後に故人と予科本科かつ遺族の同期である、102期の舞空瞳と天飛華音が主演公演を強行した。

非情な102期の煽りを食い、同期が亡くなったのに休養を得られなかった星組103期。瑠璃花夏をトップ娘役にするのは贖罪にもなり、無難という空気になってきた矢先の記事だ。

 

ヘアアイロン事件が掲載された時の宙組と、よく似ている。

 

内容は休演で主演の新人公演が延期となった105期大希颯を責めた、長の期である103期の行為をパワハラとした。同期を案じ今後の新人公演を憂いた、105期の告発とされるだろう。

ただ瑠璃花夏個人を責めてはいないし、詩ちづるのために蹴落とそうという同期の暴走にも読めない。

 

それなのに『夜明けの光芒』の千秋楽に当て、邪魔目的の記事として利用された。

記事を掲載した週刊文春の発売日である6月20日は、宙組公演『Le Grand Escalier -ル・グラン・エスカリエ-』の初日でもある。再開で何かしら出したかったのだろうが、2匹目の泥鰌を狙うほど腐っているとは思わなかった。

 

過渡期が最も大変なのは、一般社会なら誰でも分かっている。

宝塚の場合特に、きちんと準備して改革しているわけではない。世間の批判を浴び、言われるがままにやってるだけだ。ペース無視な上に、変わった感もアピールしなければいけない。最も歪みを生む、キツい変革パターンである。

数年は地獄のような新人公演だろう。宝塚史上最悪を覚悟した方がいい。

 

しかもそこを乗り越え改革を成し遂げた頃、105期は新人公演を卒業している。

負担だけ何倍にも膨れ上がり、恩恵は無いだろう105期辺り。新人公演自体の廃止を訴えても仕方ないように思う。

 

しかしそんなこと世間は分かっている。分かった上で、長い目で見ているのだ。記事はほぼ今までの焼き直しで、驚きも意外性も無い内容だった。

週刊文春記者も内心「そりゃあな」と思っていただろう。それでもうんうんと聞いてネタを引き出し、人事が荒れ、組内が殺伐とするのを狙った記事を出す。

なんならまた事件が起こってくれないかなー……つまり告発者である星組新人公演出演者が、自殺してもいいと思って出した記事だ。

 

こんなのにまんまと利用されるなんて。

本当に世間知らずの箱入りお嬢様なんだな、とやるせない気持ちになる。