二番手時代までは順風満帆そのものだった礼真琴だが、トップスター就任直前に文春砲。
コロナや宙組事件が続き110周年が丸潰れになるまで、5年ほどは地獄そのものだった。
そんな最低最悪の暗黒期を背負った宝塚歌劇団を退団後、初主演ミュージカルである『バーレスク』 公演中止が発表された。
日本武道館コンサートや退団公演の大成功で、呪いがやっと解けたと思った矢先にこれは辛い。
気になったのは所属事務所CULENの礼真琴ページやファンクラブサイトにある、梅田芸術劇場の以下謝罪文である。
“ミュージカル『バーレスク』公演中止に関して
弊社、株式会社梅田芸術劇場では、ミュージカル『バーレスク』日本版公演の上演権を取得し、実現に向けて
入念に制作における準備を進めておりましたが、誠に遺憾ながら、本公演を断念せざるを得ない状況となりました。
主演 礼真琴様のご出演を心待ちにしてくださっていた皆様に、心よりお詫び申し上げます。
本公演の中止は全て弊社側の問題であり、既に主演キャストとして公表されている礼真琴様に一切関係ございません。
特にメディア関係者におかれましては、本件に関し、事実に反する憶測の報道によって、礼真琴様の名誉が毀損され、
あるいは損害が生じた場合には、各社に対して法的措置を採りますことを申し添えます。
尚、本件に関するお問い合わせがある場合は、弊社までご連絡いただきますようお願い申し上げます。
2026年1月9日 株式会社梅田芸術劇場”
『バーレスク』を礼真琴が主演することは、解禁前に週刊文春がCULEN所属と共に報じていた。阪急阪神ホールディングスグループとして、身内主催の意図があるともされていた。もし他候補に対し出来レースだったとしても、たいして珍しくもない話である。解禁前という以外は、特に問題のない内容に思った。
しかしこの文では異様なほどに様付けで連呼していて、退団し別系統の事務所に入ったとはいえ他人行儀すぎる。妙な緊張感のある文面に、 後ろ暗い点でもあるかのような印象を受けた。
また「礼真琴への名誉毀損があれば法的措置を採り、問い合わせも梅田芸術劇場が対応する」のを「CULENのホームページで表明する」のも違和感がある。
梅田芸術劇場のサイトでは、礼真琴個人に触れた文は見つからなかった。
つまり礼真琴についての謝罪は梅田芸術劇場の本意というより、CULENの望む内容をCULENが書かせ梅田芸術劇場の名義で公開したように感じる。
どことなく威圧的で、いじめやパワハラっぽい。
ジャニーズ黄金期の中心人物による事務所というと華々しいものの、業界きってのえげつなさで知られていたのも事実である。お世辞にもクリーンなイメージとはいえないのに、古巣を威圧するような態度には困惑する。
ロンドン公演でのトラブルは既に大きな話題になっており、礼真琴やCULENに原因がないというのは納得できる。心機一転させたい事務所からしたら、 不本意な主催だったのかもしれない。
何より、責任を取る余力はないのだろう。1ミリも認めるわけにいかないのも仕方がない。
ただ所属前から実質的には内定していたとしても、所属したからには仕事を精査する立場である。
リスクが見えていたにも関わらず発表したことで、注目度やファンクラブ会員数などに少なからず貢献しただろう。
公演中止そのものにCULENの責が無いとしても、旨味を得たからには責も負う姿勢が欲しかった。
それなのにCULENとしてのコメントは
“本件に関して、驚きを感じると共に、残念な気持ちです。
弊社は今後も、礼真琴が専心して活動できるよう、心を尽くしてまいります。”
というだけ。まるで他人事のようである。
事務所の責任を言及することまで、脅しをもって禁止。わざわざ梅田芸術劇場側にいわせるというのも、歪んだ力関係がみえる。そんな状況を客に痛感せるのは、イメージダウンでしかないだろう。
暗黒期である「地獄の5年」をみていたファンにとって、誰かに責任を負わせれば済むという姿勢は不安要素でもある。
ジャニーズ帝国を崩壊させることで利を得たのだろうが、宝塚にもそのスタンスならば。
ファンは礼真琴か宝塚歌劇団か、選択を迫られるかもしれない。